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当ホームページをご覧いただき、誠にありがとうございます。代表の山田太郎です。
世間一般で高齢化が問題とされていますが、本当に危機感を覚えている方は思いのほか少ないと思います。恥ずかしながら自分も以前はそうでした。それにも関わらず介護用品の販売及びレンタルを業務としているのは、私の祖父と母の影響が少なからずあります。
元々交友関係が広くなかった祖父は、祖母が無くなった後、急激に元気が無くなってしまいました。何をするにも無気力で、一日中ぼーっとしていたように思います。祖父が自分の生活を自力で行えなくなるまで、そう長くはかかりませんでした。
そして私の母が祖父の世話を担当することになりました。母は元々身体が弱く、喘息を患っていました。それなのに家族や兄弟の都合により、なかば強制的に母が介護を任されたのです。
ここで私が目の当たりにしたのは、弱者が人を介護をすることの厳しさです。当然のことながら介護は力が必要です。さらに健康であり続ける必要もあります。人ひとり介護をすることは本当に簡単な事ではないのです。
一番印象に残っており、今でもつらい記憶としてたびたび思い出すのは、母のつぶやいた「はやく楽になりたい」という一言です。これが何を意味するのか、どういう気持ちでこの言葉が出たのか、考えれば考えるほどつらくなってしまいます。母は祖父のことを本当に大切に思っていたのに、日々の介護の過酷さが母の気持ちを変えてしまったのです。
現在の日本社会は、高齢化によって、介護をする側が高齢者であること、健康でないことはもはや何も珍しくありません。さらに貧困化によって、お金に余裕がないためケアホームなどに任せることができない人も数多くいます。
このような現実を踏まえ、介護をする人の支えになり、日本の介護問題と向き合っていくことを課題として、日々この仕事に取り組んでいます。
これを読んでくれたあなたと末永いお付き合いができることを心から願っています。
